10月25日に豊明市心身障害者(児)福祉団体連合会の主催で豊明市文化会館ホールにて「落語と講演の会」があり、豊明手をつなぐ育成会からご招待がありました。

「兄貴は楽しい?ダウン症」というテーマで、落語家「露の団六」の舞台が始まりました。落語は高座を設け座布団を敷いて着物姿で、講演は着物姿ですが演台で立って講演という趣向でした。

神戸大学教育学部在学中に落語を聴いて感動し、弟子入り。以後、落語のほかラジオ番組やニュースキャスター、大学の講師としても活躍、インテリの噺家です。

話を聞いていて、我が息子たちと共通点が多々あり、どうも心底から笑えません。話の奥にある苦労を私は感じてしまいます。私の長男は左半身マヒ、最重度の知的障害で、ダウン症の方たちの明るさは持っていません。明るいノリオさんの話ばかりで母親のことはあまり聞きませんでしたが、その時、母親はきっと・・・と私は思えてしまいます。

私の次男は小学校5年生の時、私が授業参観に行くと座布団の上で落語をやっていて、私は大いに驚きました。また、同じように教育学部出身ですが、今はコンピュータの会社と当名東福祉会の理事長を兼務し、経営の難しさを実感しています。

大人になってからの立場は全く違いますが、兄弟に障害者がいると、子どものころ味わった様々なことが考え方の根底にあると私は思うのです。好むと好まざるとに関わりなく、生まれる前から兄弟の存在は運命づけられ、何があっても、そういうもんやと割り切って生きて来ざるを得なかった。そしてこれからも。

さて、「あほやけど、ノリオ」という著書。ダウン症のアニキを持って~を早速読んでみましょう。

※読み終わったら本棚においておきますから見てください。

2006年10月29日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝