天白ワークスが多機能型に移行します

天白ワークス(旧体系:通所授産施設)が2007年の10月より新しい法体系の施設に移行します。具体的には生活介護施設(定員25名)と就労継続支援B型(定員10名)の施設の多機能型施設となります。

この施設体系を選択したのは現状の施設利用者の利用実態に最も近いことが理由です。実践的な製パン作業は昭和60年の開所以来導入された作業ですし、天白ワークスから離れた場所にサテライトのワークサイトを設置して営業するなどの実践を行ってきています。昨年度は、新しい施設体系への転換も目指してすでに名古屋市から精米機の導入の補助金もいただいています。むしろ、これまでの実践の集大成として多機能型を選択することは必然ともいえます。

ポイントとしては生活介護のみを選択するのではなく、生活介護と就労継続支援B型との多機能型にした点です。天白ワークスでは障害の重い人たちのためのゆったりとした生活の介護のあり方や働いて工賃を得たいという人たちのニーズに合わせた作業のあり方など多様な生活ニーズをどうやって満たしていくのかを模索してきています。

障害者の雇用を促進するという観点や自立支援という法律の精神からは、就労継続支援B型ではなく利用者との雇用契約を結ぶ就労継続支援A型や一般企業への就労を前提とする就労移行支援が望ましいかもしれません。ただ、現在天白ワークスを利用している利用者の家族会からは一般雇用を求めている声はほとんどありません。法律の精神が一般雇用を求めているからといって、利用者がそれを求めていなければ無理に雇用へ突き進むことは難しいはずです。そうした声に答えるため、天白ワークスは現在の通所授産施設にもっとも近い「就労継続支援B型」を選択しました。

就労継続支援A型は報酬単価はもっとも低い反面、より企業に近い雰囲気で仕事をする施設であり、工賃も多く支払われる施設です。利用者だけではなく職員も売上の中から給料が支払われる仕組みとなっているからです。しかし、このタイプの施設をつくるには既存の授産施設の看板を付け替えるだけでは難しいと考えます。特に名東福祉会では企業的な経営ノウハウの獲得が必要です。イメージ的には工場ですから、0ベースで新しい施設をつくっていく必要があります。名東福祉会では今後、企業とのタイアップし、名東福祉会と中小企業とのコラボレーションで既存の施設の転換ではなく、新しい施設として就労継続支援A型の施設づくりを検討してまいりたいと考えています。

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