えがお歯科の橋本京一先生とお知り合いになり、この度、橋本先生から「若さと歯の関係について」お話をいただくことになりました。えがお歯科はレジデンス日進のすぐ近くにある歯科医院で、利用者さんたちが診療してもらっています。その医院の大先生が今年84歳になる橋本京一先生です。

 ごく少数で談話会にしようということで、初めてのことだから私の友人10人に呼びかけたところ、うわさを聞きつけどうしてもという人も参加することになり、14名の談話会となりました。14人となれば手ごろな部屋がないので、まだ完成していない新しい職員室を使わせていただくことになりました。先生は84歳とは思えない体格でいらっしゃいます。声もはきはきと張りがあって聴き取りやすく、体中から健康であることがにじみ出るようでした。

 若さを保つのは、よく噛むこと、よく歯磨きをする2つが大切であるとのこと。当の私はほとんど入れ歯というか、とりはずしのできないインプラントや差し歯。今では歯茎がだめになって固いものは食べられません。もう手遅れかと絶望的になってお話をうかがいました。

 参加者14名に先生は「8020」ということばを知っているかたずねられました。8020とは80歳になって20本の自前の歯を持つよう、口腔衛生に努めましょうという運動のこと。知らなかったのは私だけ。私たちの年代になると、ほとんどの人が知っておられると知り、はずかしくなりました。

 振り返ると私はこの50年間、知的障害のことしか考えが及ばず、「福祉オタク」と言われてもなんのことやら分からず、後で調べて激怒したこともありました。自身の健康を省みなかったことは今となってはもう遅いことは重々分かってはいますが、ともかく今日の先生のお話の中からひとつでも実行しようと覚悟を決めました。クオリティ・オブ・ライフです。

 大声でしゃべる、歌を歌う、3ヶ月に1回は検診する、口腔清掃と生活習慣の改善と・・・なーんちゃって。三日坊主かも。

 いつも使っている歯ブラシを持参するようご指示があったので、お弁当をいただいた後、先生のご指導のもと、みなで歯磨きをしました。「ブクブクパッ」ではなく、お茶を含んで「ブクブクゴックン」とそのまま飲み込むのです。先生は「おいしかったお弁当が全部胃の中に入って全部栄養になりますよ」といわれます。「口腔は歯磨きによって清潔になり、細菌は増えませんよ」とも言われました。私は私の意識改革から始めなければなりません。

 余談ですが、お弁当は地域のボランティアさんに作っていただきました。何だかとてもおいしくて、地域の人と仲良くなれた嬉しさと相まって今日の昼食は格別、感謝です。

2006年12月3日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝