心配していた雨も止んですっきりとした秋晴れの日、私は久しぶりにメイトウワークスの家族会に誘われて半田市の酒倉と酢の里の見学会に同行させていただきました。

始めは「エッ?福祉と関係ない」・・・と思いましたが、お母さんたちとご一緒できることがいいことだと割り切って出かけました。多少あなどりぎみだった酒倉も酢の里も結構見ごたえがありましたし、半田市の町並みも昔を忍ばせて立派な屋敷があちこちに残っていました。時間の関係上、新美南吉の生家ごんぎつねの里には寄れませんでしたが、その近くの「まんじゅさげ百万本」は見ごたえがありました。

日本の昔の文化に触れ、どうして今日の日本があるのか、途中、戦争があって日本はどうなったかということが思い出されました。

帰りのバスの中では、メイトウワークスを立ち上げたころの事を思い出しました。数名のお母さんたちとともに、かやふきんづくりに一生懸命になったこと、小さな陶芸釜でウサギやネコやライオンのはしおきを作ったことなどが思い出されました。ささやかでしたが、どんなに障害が重くても楽しく通って働ける場をつくるという共通の目標があり、ほんとうに楽しい日々でした。今から28年ほど前のことです。

温故知新ではないけれど、とても有意義な時間を過ごすことができ、メイトウワークス家族会に誘っていただいたことを感謝いたしました。

2006年10月4日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝