昨日名東福祉会の理事会・評議員会が開催された。生活支援センターや短期入所事業を事業者の指定申請を行うために、運営規定の変更を理事会で承認を得ることが目的だった。このところ、障害者自立支援法の変更と共に、様々な細かい作業も必要となってくる。

この難局をのりきるため検討しなければならないことが多いのだけれども、なんだか難しい事務手続きもたくさん必要で、理事の先生方にはそのつど難儀をかけてしまう。

私には難しいことばかり。こうした専門的な話をいつも聞けるわけではない親御さんたちはどうなることかとさぞや心配しているのではないかと思う。

とにかく、今までの運営費の80%くらいしか収入が見込めなくなるのだから、今までのようにはいかない。いろいろ創意工夫し、そのうえで家族の方にもご協力をお願いしたい。

先ほど全国施設名簿が送られてきたので、パラパラとページを繰ってみた。愛知県、岐阜県を詳細にみているうち、理事長も施設長も随分お名前が変わっていることに気づいた。以前、親しくしていただいた方々が極少数の方々になっていて、業界の様変わりを感じ、制度の様変わりやをひしひしと感じるのだった。

今回の障害者自立支援法は日中活動と居住支援の双方をそれぞれ充実させようとするもの。もちろんどちらも大切だし、新しい時代にあわせて日中の活動は多彩なものになるといいと思う。働ける人はもっと働ける場がほしいし、ゆったりと介護を受けたい人はそういう場もほしい。

ただ、居住支援は・・・居住支援ということばも私にはしっくりこない。くらしの場でもいいのに。

くらしの場はほんとうに街の中に点在しなければならないのだろうか。100人単位というのはあまりにも大きいが、10人とか20人の小グループで面白おかしく暮らせればそのほうがありがたいような気がする。何も経営効率とか生産性といった難しい話ではない。

小さなグループだから地域福祉だとか、町の中に点在しているから地域福祉ということがそもそもよくわからない。郊外の住宅地から街の中に働きに通勤することのほうが都会の人たちの普通の生活スタイルなのに。

 たよりになる兄貴分や弟分の職員がいつもそばにいて、
 けんかもするけど、大好きなともだちがいて
 おいしい食事を食べることができて
 自分が好きなこともする時間が持てて
 たまにはどこか近所に夕暮れ時にみんなで歩いていって遊べて
 眠たくなったらぐっすり寝ることができて
 ときどき、自分の家族もふらっと遊びに来てくれる

 そんなホームがあればそれでいい。そんなホームができたらどんなにかうれしいかと痛切に思う。

2006年8月30日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝