合同家族会役員会のあと、知的障害者通所授産施設TUTTI(定員40名)へ見学に行かせていただきました。
参加者は家族会役員の皆様。

8年前より名古屋市名東区に小規模授産施設として解説されて依頼のおつきあいです。私は当時、メイトウ・ワークスの所長でした。
通所授産施設の竣工式に参加させていただき、ほんとうに立派な施設が開所されたことを共に喜んでいました。

今日はTUTTI開所3年目に入って立派に運営されているのを見学させていただき、とても嬉しく思いました。

障害者自立支援法実施による厳しい施設運営の中、地域貢献を柱に
・新規事業のレストラン
・地元野菜、米などの店頭販売
・生協のリサイクル作業
・軽作業
・配食サービス
・リサイクル自転車の自主事業

このほか3階の一部に和室が二部屋あって、地域の障害者のためにお泊まり会を月1回、NPO法人と提携してやっているそうです。
いろいろこなされている活動的な通所施設に感嘆の思いひとしおでした。

TUTTI(トウッティ)とはイタリア語の「協奏曲」が転じて、「皆さんご一緒に」という意味だそうです。障害のある人もない人も、地域で一緒に暮らすことを願ってつけられたとのこと。

また、施設のモットーは「生きる、働く、楽しく暮らす」
利用者の皆さんの生き生きと楽しそうな姿を見て、実感することができました。

私たちはレストランで「鮭の定食」をいただき、同じ食堂でモクモクと食べておられる利用者さんと地域のお客さん一組も交えて、おいしくいただきました。

食器を下げるときにも丁寧に運んでいきました。食事が終わってコーヒーを注文すると
「コーヒー5つに紅茶1つですね」
と復唱して定年に運んでこられました。注文しなかった人にはお茶が出ました。

お母さんたちの中には
「うちもダウン症だけれどあれだけのことはやれん」
とため息をついておられました。

所長さんは
「繰り返しやっているうちに覚えたのですよ。特に指導はしていませんが、親さんと一緒に行ったレストランでああやるといいなと思ったのではないですか」
と言われました。毎日の積み重ねの重要さをつくづくと感じました。

三階の屋上にはハーブも作られており、7種類を三日間コトコトと煮込んだカレーもあるそうで、この次はそれを頂きにまた来ようかなと思いました。

2007年10月12日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝