5月の忙しかったことといったら・・・
毎日のように午前、午後、夜と続いてとうとう名古屋手をつなぐ育成会の大会の日、
限界が来て寝込んでしまいました。
でも、2~3日過ぎるともとに戻り、何食わぬ顔をして毎日多彩な行事をこなしています。

6月1日から11日までは松坂屋本館で第9回目のフロール展がありました。フロールは花の意。障害がある人たちが創作した作品の展覧会です。絵や陶芸などいろいろな分野の芸術作品が集まります。おおぜいの人が来場され、皆さん熱心に絵画や陶芸作品を鑑賞してくださいました。

会場にたっているとよく人にいろいろ聞かれます。
中日新聞の記者さんが私にいろいろ質問されました。
「生(いのち)の芸術ってどういう意味ですか」

フロール会理事長の伊藤高義先生によれば、フランスのある画家が障害者の作品を生の芸術(アール・ブリット)と呼び、「人間の純粋な欲求にもとづく美術」と讃えたそうですが、私にはそんな難しいことはわかりません。それで、「生きている輝きをオーラのように感じることができるので・・」というようなことを言ったら、フロール展実行委員加藤奈々枝さんのことばとしてそのまま新聞に載ってしまいました。みなさん、ほんとうにごめんなさい。

明けて12日はレジデンスのお母さん方に誘っていただいて可児郡の御嵩町にあるささゆりの原生地に行くことになりました。

中央道を行くことしばし、多治見で降りてしばらく行くと目的地に着きました。
車を降りてすぐ、あちこちに笹百合が見え始め、行くほどに登るほどに増えてきます。
緑の木々の間から差し込む日を受けて笹原に可憐な花が群生していました。

「何の花が一番好き?」と聞かれると、いつも「笹百合」と答えます。
笹百合は踏まれたりすると成長できなくなるといいます。
そのため、笹百合を守るためたくさんの地元のボランティアさんたちがこの花を守ってくださっているそうです。
特に、御岳町は北限に近いそうで笹百合を守っていくことが難しいそうです。
もう少し平均気温が上がると笹百合たちはなくなってしまうかもしれません。

車で行って笹百合にふれることができる幸せと、便利な世の中になったことで笹百合が生きにくくなってしまったこと・・・。
でも私はどんなに遠くてもどんなに山道でも「ささゆり」と聞いたらなんとしても行きたくなってしまうのです。
ボランティアさんと親しく話をし、ほうばすしを食べ岐路につきました。

2007年6月13日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝