5月21日の午後6時より、レジデンス日進の見学と私の話を聞く会が催されました。
来所された皆さんはそれぞれ企業の社長さんばかり12名です。
ちょうど、名東福祉会の理事長と同年か少し若いかな・・・と思われる方々ばかりです。

始めに自己紹介を兼ねて福祉の道を歩いた40年の歩みをさせていただきました。
そして、メイトウワークスからはじまり、名東福祉会が経営する施設の生い立ちと歩みを話させていただきました。
最後に知的障害者の就労に関して具体的な経験の中から話をさせていただきました。

それから次々と質問を受けましたが、その中で名東福祉会の工賃が月2000円~5000円というと
「エッ! 月ですか?」
と念を押されました。企業の社長さんがたにとって驚きの額であり、その上利用料を払い、給食費を払うという説明に、
「施設はもっと払わなければいけないのでは」
とはみなさんおっしゃいませんでした。逆に、
「利用者の人たちはそれでも生き甲斐として通ってくるのか・・・」
と、想像外の話を聞き、驚きで一瞬絶句した後、かえって感動を呼んだようです。

我々は自分たちが何とか競争に勝ちたい、大企業になりたいと夢を描き努力をしてきたがそういう人たちが
自分たちとは違う夢をもって努力していることを始めて聞いて感動したとおっしゃってくださいました。

その中のおひとりは
「うちの会社でできることがあったら言ってください。無料でやらせていただきます。」
とまでみんなの前で言ってくださり、今度は私のほうが感動で絶句してしまいました。

へたな話でも一生懸命聞いてくださったことを心から感謝した集いでございました。

2007年5月23日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝