再会

先日、他法人の役員と所長3名が当方へ見学に来たいとの連絡があり、久しぶりにお目にかかれると思ったのでレジデンス日進へ出かけることにしました。

玄関先で会った利用者やデイサービスにいた利用者たちが目ざとく私を見つけ、
「どうしてたの?」
「会いたかったわ」
と言ったとたん、涙をポロポロ出して手を握り締めて来ました。
重度の利用者もそばへ来て、握手を求める人、体にひっつく人、表現はそれぞれ違いますが、みんな私が顔を見せたことをとても喜んでいてくれるのがわかりました。長い間この仕事を続けて来たものの至福の時だと私のほうが泣きそうになりました。
「病気がもう少し良くなったら、また来るからね」と言うと
「うん、きっとだよ!」と口々に何か言っています。

名東福祉会を立ち上げて30年、知的障害者の福祉に携わって50年、中には辛いことも、くやしいことも沢山ありましたが、それらはみんな忘却の彼方・・・。今は、長い間の苦労の連続はみんな美しく、楽しい思い出になって、私を励ましてくれるばかりです。

2010年2月8日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝