相模原市の事件について

とにかく痛ましい事件でした。

昨日は夜に、たまたま愛知県相談支援専門員協会の打ち合わせがあったのですが、「何が起こったのか」を共有しました。今日は事務的な必要があってレジデンス日進に行ったのですが、自然と話題はこれになり、本部長や職員さんたちと、今後我々は何をすべきかを話しました。

様々な詳細情報が流れ始めていますが、私なりに考えたことは、支援者・介護者・福祉従事者・・・何でもいいのですが、圧倒的に立場の弱い方々と日常を共にしているということです。

(記憶的には)ちょっと前に、高齢者グループホームでの職員による殺人事件がありました。確かに、問題のある個人の犯したことですが、福祉がサービス化して、事業所が爆発的に増えて、いろいろな人たちが「利用者」と間近に接します。もちろん、それ自体を否定するつもりはなく、サービスは拡大しましたし、地域の様々な人たちに関わっていただくことは求められていたことでもあります。ただ、今の世の中、これまでの想定を超えたことが起こってしまうと考えたときに、「利用者」に一番身近に接する人たちのことをどう位置付けていくのか、整理していくのか、も問われるべきなのではないかと思いました。国家資格の整理なども検討されているようですが、それだけの話でもないような・・・

人間は所詮、過ちを犯します。そういう意味ではハード的な工夫も必要ですが、今回の事件のフォローを読むと、「彼」を危惧して防犯カメラを増設して対応していたとか。もちろん、他の工夫もあるのでしょうが。

今回の事件では、措置入院の辺りも話題となるのでしょうが、それはそれで整理するとして、「圧倒的に立場の弱い方々と日常を共にする」ことを仕事にするということを捉え直す必要があるのではないかと思います。

複数メディアで、「障害者=笑顔、純真」という表現を前面に出しているようにも見受けられますが、いい加減、そういう薄っぺらな見方・表現を超えないと、事の本質が見えなくなります。障害があろうがなかろが、「ただの人間」です。ただ、圧倒的に立場の弱い、そして不当な扱いを受けても上手く文句も言えない方々の立場に、いかに社会が真剣に寄り添うのかが問われているのではないでしょうか。

 

相模原市の事件について」への7件のフィードバック

    • あらい 様

      いろいろな視点のある事件だと思っています。我々、組織で働いている立場としては、職員採用や教育・管理といったことが浮かびますし、そもそも事件の後も、そこで暮らさなければならない方々のこともあります。行政やメディアは防犯体制に目を付けているようです。報道を観て、「自分はいない方がよいのか」と悩んでしまっている本人さんも。

      これから時間が経つにつれて、あちこちで様々な議論があるのでしょう。

      一方で、被害者の実名報道を控えたことや、障害者の不自然な美化など、どちらかと言うと派生したことではありますが、気になっています。特に不自然な美化は、例えば、それに当てはまらない人、支援の難しい人への虐待や差別へつながる危惧を持つからです。

      いずれにしても、どこを取っても「重い」ことを痛感しています。

  1. こじまさま

    マジメに。当センターにも、不安で仕方ないという電話やメールがひっきりなしです。

    愛する我が子と被害者皆さんと姿をダブらせ涙する方。今回の事件で、「私は生きていてはいけないの?」と問い合わせてこられる方。また、言われなき偏見を受けるのではないかと悩む方。そして、こじまさんの仰る通り、あらい自身も、過剰報道を含めたメディアの報道の在り方にも違和感を覚えています。

    どちらにせよ。我ら相談支援専門員の職責は、障害のある方の権利擁護であるわけですので、今はひたすら、ご本に寄り添い、全育成 久保会長のお言葉通り、全力で皆さんを護ること。そして、安心して堂々と生きていかれることを支えることかと。

    また教えて下さい。そして、共に頑張りましょう。

    • 平岡 様

      昨日はありがとうございました。

      「これ」を分かっていただくための言語化が大切だと思っています。

      支援者にも、地域の皆さんにも。

  2. おっしゃる通り、同じように普通でいいのだと思います。

    そして、自分たちと同じように、
    悩み苦しみ、
    楽しみ喜び、
    迷い学び、
    108の煩悩を持っていると思います。

    いろいろな特別扱いが気になります。

    • ながた様

      障害福祉関連のマスコミのスタンスは、耳障りのよい美談か、予算の話か、行政や法人へのバッシングで、本来の意味での権利擁護という視点が欠落しがちだと思います。
      第三者的な立場の人たちにこそ、「当たり前」の視点で物を見て、発信してもらえるとよいと思うのですが。

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