ロトオープン

2008年9月18日、名東福祉会に新しい事業拠点「ロト」ができました。
ロトというのは天白ワークスが発足したときにできたパン屋さんの名称です。イタリヤ語の「ロトンド」から借用したもので「まるい」という意味です。
地域の中で角張らずに、和して生きれたらという思いでつけられた名前です。

今回、名東福祉会の集いの場として利用者と家族と地域の知的障害者福祉に関心のある人たちの「和みの場」として機能するために委員会が設置されました。
ロトの運営にあたって、家族会からの有志の積極的な参加者あり、運営について活発に研究がされ、発足にいたったことは誠に喜ばしいことです。

知的障害者が幸せに生きるためには、障害の本質について正しい理解と正しい支援方法が必要です。
そのためには日々気付きを重ね、改善を繰り返す努力も必要になってきます。
ただ、知的障害者の幸せのための努力は、歯を食いしばって行うというよりは、いつも笑顔でリラックスしながら行うべきであると思います。
お客様にとっても日常的な支援がどういったものなのかを肌で感じることができ、自然に地域に支援運動として広がっていくことにつながると思います。

私は理事長として「楽しい場をつくること」をお願いしました。利用者の方にとっても支援員の人たちにとっても、ロトに訪れるお客様にとってもロトが楽しい場になることを祈念いたします。

若い力に後押しされて

盛夏の体力消耗から、少しずつよみがえり、秋の気配を感じるころ、また何かやるぞという心がむくむくと起きつつあります。
ブログを愛読していて下さる皆様から、心配のお便りも頂いていますが、もう大丈夫です。

8月31日、じゃんぐるじむの企画で「発達障害児の世界」の講演に参加させていただき、今の若い親たちの目のつけどころにほとほと感心しました。ウォーリーさんの講演の運び方、養護学校等、いわゆるプロの人たちから議員さんにいたるまで参加していること党、何だか私自身の目がパッと開いたような気がします。

9月16日~19日のロトのオープン前後の多忙さ!!
ロトは名東福祉会の新しい地域の集いの場です。
これは体力消耗どころか、体力増強になりました。
参加して下さった家族会の皆様、オープン当日にご来場くださった関係者の皆様、盛り上げて下さった大勢の皆様のあたたかいつながりが弱りきっていた私の体力にパッと魔法がかけられて私は元の元気になりました。

この1ヶ月、いろいろなことを体験させていただき、また歩みが続けられますことを心からお礼申し上げます。

2008年9月25日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝

本人の発言

育成会の会報にしっかり本人が発言しています。

働く権利があります。
工賃を倍増してください。
結婚したいです。
ジョブコーチをつけてください。
グループホームを援助してください。

本人がこうしたところで発言するようになったのはいつごろからでしょうか。
今から20年ほど前、平成になるころからだと記憶しています。
権利擁護ということばがでるようになったのと同じころだったと思います。

私は古い人間なので、自ら権利を主張することに違和感を感じてしまいます。

私は知的障害があるひとが自ら福祉の不備を訴える力は知的障害の人には平均にはないと思います。
親や福祉を行う人は、本人が幸せに生きる方法を本人からゆだねられているのが真実で、
本人の意見を参考にして福祉を決めることはいかがなものかと思うのです。

ましてや本人の口を借り、親や福祉家の行いたいことを代弁させるようなことは決してあってはなりません。
恥ずべき行為だと思います。

いろいろ知的障害者の福祉は変わりましたが、やはり福祉を提供する人間や親は本人にとって何が幸せなのかを考えることから逃れられません。

2008年9月10日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝