久しぶりに屋上へ

今日は土曜日なので本来ならレジデンス日進の皆さんは自宅に帰る日です。しかし、家族会の主催で春祭りが行われることになり、朝から準備に追われているようでした。

私は久しぶりに屋上へ上がってみて、嬉しくなりました。
ぼつぼつバラの花が咲き始めていましたし、モツコウバラがたわわに黄色い花を付け始め、まだ、アーチ全体に花房がついているわけえはないのですが、みごとな花のつきように、満開の様子が想像されました。また、紫ランも色を見せ始め、2週間も回って屋上ガーデンを満喫いたしました。せっせと家族会のFさんとYさんが手入れをしてくださって、ハーブ、ラベンダーも見事です。

今日の春祭りのテーブルいっぱい花が活けてありました。春祭りは家族会の皆さんで掘ったたけの子は手みやげに、美味しい焼きそばやおにぎり、から揚げ等を賞味したあと、ゲームやいろいろ遊びもあって、ストレッチ体操をしました。でも体がついていきません。みんなはすごく楽しそうに嬉しそうにやっていました。利用者みんなの笑顔を見ているだけで幸せです。

2007年4月28日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝

地域福祉をすすめるのは地域の中に入り込んで心と心をありのままにさらけ出しあって付き合ってゆかねば本物は得られません。
そういう意味も含めて最近は障害福祉関係の地域のいろいろな催しにできる限り出席しています。

ある催しで障害者のお母さんとお話をいたしました。

そのお母さんがおっしゃるには、わが子に障害があることがわかったときから、自分の子どものためになればと子どもの治療や親の会の運動など、あたりまえのように障害児にかかわり一生懸命やってきたとのこと。そうしているうちに、他の兄弟姉妹にはいろいろ負担をかけてもそれとは気づかずにこれまで過ごしてきてしまった。母親として本当に申し訳なかったことが山のようにあるとのこと。

障害がある子どもを育てることはとても難しいことです。

子どもをたたいて教えるのではなく、言い聞かせて教えて教えて覚えてもらうことはいいことは分かっていても、こどもは自分の都合で人様にご迷惑をおかけすることがあります。

そんなときにはその瞬間をとらえて人前も気にすることなくしからねばならない時があるもの。
昔は「親の顔が見たい」「こんなことをするのは親のしつけがなっていないからだ」というのが世間の常識でした。
であればこそ、相手様へのお詫びと、自分の至らなさと、子どもを護るため、祈るような気持ちで徹底的にしかったお話など、母親の切なる願いが伝わってきて一緒に涙してお話をうかがいました。

軽度の人は軽度の人なりに、まわりの人たちにはご苦労があるもの。でも子どものころにしっかりと一般の人の中で暮らしていけるすべを身につけた人はもう親がいなくなっても立派に生きていけるでしょう。

しかることが大切というわけではありません。大切なのは本人のために努力することはなにごとも報われるということ。どんなに障害が重くとも、また、どんなに難しい問題を抱えた人であっても、本人に覚えてもらいたいという祈りが必要だと痛感しました。こんな年になってもいつもいろいろ教えられるものが多く、ほんとうに一生勉強です。

2007年4月25日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝

成年後見人制度による届け出が何とか終わりに近づいています。何度も市役所へ出かけた上、あれが足りない、これは違っているといわれ、年老いた親たちはどうやってやっているのか(自分がそうだから)心配になりました。

偶然一緒になったHさん、杖をついて、タクシーに乗ってやってこられたのに、やはり不足の書類があるとか。
「速達で送りますから。」
と言いながら、ご自分のドジをしきりに恥じ入っていらっしゃいました。

「いいえそうではありません。書類を整えるのはみんなあれもこれも勘違いがあるものです」というと、
「書類と毎日向き合っている奈々枝さんでもあるのですか」
と言われ、こんどは私が小さくなりました。年のせい、年のせい・・・。みんな年のせいにしておきましょう。

親として障害のある子を残して死ぬことはいろいろな意味で心残りがあるものです。本人もきっとさびしい思いをするでしょうし、面倒を変わってみてくれる兄弟もきっと大変だろうと思ってしまうのが親です。

でも、ひとりひとり生きてゆく、生かされてゆく中で、いろんなことがあって当然です。せめてもの親の気持ちは、生きていてよかったなあと思える日が多くありますように願ってやみません。後見人さんお願いします。

2007年4月24日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝

今日は野の花グループのメンバー3人がお掃除ボランティアに来てくださいました。ちょっと人数が少なかったのですが、結構活発に広い部屋を気持ちよくお掃除してくださいました。終わった頃はみんな心地よく、お顔が高潮して美しく見えました。

レジデンス日進のお母さんがそろいのエプロンを作ってくださったので、とてもかっこ良く、あとのお茶のひとときはいつもより話がはずみました。

お花ボラを終えたレジデンスのお母さんたちも、仲間に入って話題は「児童行動療育センターたけのこの里」のことに。

「行動療育ってどんなことをするんですか?」とボランティアのひとりが質問します。私は
「さあ、よくわからないけど、明日、久野先生が講演されるので、よくお聞きしようと思っている。」というと、
「私も是非片すみでいいからお聞きしたい」という人も出て、意識は盛り上がりました。

準備が整わないうちのスタートなので心配ですが、久野先生のブログを読むと、「短期日のうちの出発でも、名東福祉会のみなさんの誠心誠意準備した助力に感謝」とまで書いてくださって、恥じ入りました。

ボランティアの協力で講演会場が美しくなったことでお許し下さい。

2007年4月20日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝

妹の13回忌にあたるので、遅まきながら姪といちばん末の妹夫婦とお骨を納めに、伊勢路を走りました。山は蒼く、どこへ行っても桜が満開で存分に日本の春のよさを満喫してきました。

姪が私に気遣って、ホテルに糖尿病の人向きのお料理を注文しておいてくれたはずですが、出てきたのは見るも豪華な鯛の船盛りです。久しぶりのご馳走にはしたなくも食べるわ食べるわ・・・。おかげで夜中は「ウン ウーン」とうなって寝ていたそうで、お恥ずかしい限りでございます。

こうやって年をとってくると、日常生活が「食べれない」「歩けない」から始まって、すべて消極的になり、面倒になり、もうどうでもいいわ・・・となってボケてゆくのですね。

ボケない方法は、何事にも積極的に取組、粗食であること。同級生たちが認知症になってゆくのを見て、身震いするほど怖かったのですが、同じ同級生の中でもいつまでも若々しく、楽しい人生を送っている人もありますので、私も年を忘れて、なにごとにも前向きに日々を送りたいとおもっております。

ただ、私のような人間にとって楽しみといえば知的障害者と生活をともにすることくらい。いろんな会合に出席させていただいても、福祉以外のことはほとんどしゃべることもできないような人間ですので、やっぱりこの仕事をいただいていることには、つくづく感謝するしだいです。

名東福祉会では、本年度から新しく児童のための行動療育センターを日進市浅田町上ノ山でオープンします。また、その近くのメイ・グリーンにおいて新しい事業にも取り組もうとしています。一方、今までの事業をきちんと実施していくことも大切です。障害福祉はたいへんな危機にあり難しいことばかりですが、1日1日をこの人たちとともに歩んでいける幸せを感じる春です。

2007年4月15日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝